Noel's Diary





☆2004年1月3日(土)

新春特番も見飽きたので、古いビデオテープを引っ張り出してきました。
『大草原の少女みゆきちゃん』。
文化庁芸術作品賞など数々の賞に輝いたドキュメンタリーで、知床の大自然の
中で育った少女の日常を紹介しているのですが、ご存知でしょうか?
山道を片道4km、夏は馬で、冬はスキーで通学するみゆきちゃん。
牧場を経営する父ちゃんから自然とともに生きる術を学んでいくのですが、本人
は無邪気そのもの。とにかくスゴイ子なんです。
1986年の放送以来、好評につき小学校卒業までシリーズ化されました。
人気者になってしまったことで彼女の生活に土足で上がり込んでくる視聴者が
増え、人生に悪影響を及ぼすのでは・・・ということで完結したそうですが、今頃
どこで何をしているんだろう、と気になっちゃいます。
富良野は『北の国から』のおかげで道内でも有数の人気スポットになりましたが、
五郎さんや純くんは架空の人物に過ぎません。
『北の国から』がドキュメンタリー番組で、五郎さんたちが実在の人物だったなら、
富良野はもっと寂しい場所だったのではないでしょうか。
そして富良野とセットで語られることが多い美瑛の丘ももっとありのままの景色
を残していたかもしれません。
もっとも、美瑛の人気に火がついたのはマイルドセブンやセブンスターなど数々
のCMで紹介された影響が大きいようですが、いずれにしても、テレビの
影響ってのは侮れませんよね。
何かいいモノを見つけると、その感動を誰かと共有したくなっちゃうものですが、
そっとしておくのもひとつの選択肢。
実は更新がはかどらないのはそれが原因なんです・・・ってのはちょっと大げさ
ですけど(^^ゞ


☆1月14日(水)

今日の札幌は猛吹雪。
夕方のニュースによると、札幌での最大風速は31m/hに達したとか。
新千歳空港は全便欠航、JRも多くの列車が運休、道路もあちこちで通行止め。
そんな中、無謀にもレストラン「のや」へ出かけました。
吹雪の日の外出は命がけです。
視界は目前の車のテールランプがかろうじて見える程度ですし、轍(わだち)や
吹き溜まりに悩まされ、まっすぐ走るのもひと苦労。
といっても、私は助手席で小さくなっているだけでしたけど(^^;

先月大手術を受けたジムニーくん。
術後の経過が思わしくないので、昨日再び入院することに。
そろそろ新しい車を、と考えてはいるものの、たとえ新車を買ってもジムニーくん
は手放したくないんです。
長年にわたって幾多の危難を乗り越えてきた、私にとっては戦友のような存在。
まだまだ頑張ってもらわなくちゃ(^^)


☆1月16日(金)

京極夏彦の『後巷説百物語』が直木賞を受賞しました。
まるで自分のことのように喜んでいる自分に気づいて、ちょっと不思議な気分。
「この世には不思議なことなどないのだよ」って言われちゃいそうですが(^^;

何だか酷く京極夏彦が羨ましくなつてしまつた。

京極堂シリーズはノベルスだけでなく文庫版も揃え、愛蔵版にも手を出すべきか
否かを思案するほどのファンですが、すべての京極作品を読破しているわけでは
なく、発売と同時に本屋さんへダッシュしているわけでもありません。
最近になってようやく、『陰摩羅鬼の瑕』、『続巷説百物語』、『覘き小平次』を立て
続けに読み、今ちょうど『後巷説百物語』を読んでる最中。
読んでいて「えびす」という言葉に敏感に反応するようになっちゃいました(^^ゞ
よく見ると街のあちこちにあるんですよねえ、「えびす」って。
ちなみに、京極作品でいちばん好きなのは『姑穫鳥の夏』と『魍魎の匣』。
この2作はぜひ読んでいただきたいです。
どうも性に合わないと投げ出した方には、『百器徒然袋』がオススメ。
・・・結構笑えますし(^^)
あとは『嗤う伊右衛門』。恐ろしくも美しい物語。
もうじき公開される映画版の仕上がりが気になるところです。
それから『続巷説百物語』。伏線を貼りまくった、いかにも私好みの小説。
そもそも京極作品のファンになったのは、「まさにこういう小説を書きたかった」と
唸らせるようなものばかりだったから。
・・・もっとも、こんなの私にはとうてい書けっこありませんけど(^^ゞ


☆2004年2月1日(日)

今日の札幌はとってもいいお天気。
午前中、マシュウの散歩を兼ねてモエレ沼公園へ出かけました。
札幌市内には大きな公園がたくさんありますが、私はここがいちばん好き。
彫刻家イサム・ノグチが設計した100haに及ぶ公園で、モエレ山(高さ50m)と
プレイマウンテン(高さ30m)という人工の山がそびえるさまは圧巻。
自然と向き合う野幌森林公園とは対極に位置する空間ではあるけれど、青い空
に眩しく輝く白い雪原、そして巨大な2つの白い山・・・デジカメを
持って来なかったのが悔やまれるほど、素晴らしい景色が広がっていました。
気温は−1℃。でも、陽射しが強くて暖かいを通り越して暑いくらい。
ホントに素晴らしいひとときでした(^^)

午後は日勝峠を越えて帯広へ。
生まれ変わったジムニーくんは以前の軽快な走りを取り戻し、約200kmの道程
を3時間あまりで走破しました。
冬の日勝峠は夏よりも交通量が少ないので、晴れていれば快適そのもの。
雪の日は生きた心地がしませんが・・・(^^ゞ


☆2004年2月7日(土)

まだ2月上旬なのに、何だか暖かい今日この頃。
気温が−5℃くらいでも、陽射しが強いので暖かく感じるんです。
朝カーテンを開けて、あまりの眩しさにびっくり。
澄み渡った青空を観ると、いつもなら遠乗りしたい衝動に駆られるんですけど、
今日は違いました。
せっかくの好天なのに、ゴラムのように暗闇に身を隠すつもりだったのです。

そう、今日は『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』の先行上映の日。
今日ばかりは晴れていようと矢が降ろうと、映画館へ行かなくちゃ。
というわけで、さっそく観てきましたよ、3部作の完結編。
見どころいっぱいですが、圧巻は何といってもペレンノール野の戦い。
とにかくスゴイです。
ここではあえて、ちまちました見どころ(?)を箇条書きしておきましょう。

○何だか微笑ましいトロルのマーチングバンド
○トロルが陽射しを浴びても石化しないのは何故?
○剣と杖を振り回して戦うガンダルフ
○執政デネソールの壮絶な走りっぷり
○幸せそうなアルウェンの後ろで親バカっぽい表情のエルロンド
○キスしそうな勢いで見つめあうフロドとサム
○サムが抱き上げたのはサムを演じるS・アスティンの愛娘

上映時間は3時間23分。もっと長くてもよかったのに。
サルマンの扱いが悪くてクリストファー・リーがご立腹だそうですが、水の辺村
の合戦は蛇足のような気がするので、仕方がないような気が。
エクステンデッド版ではきっと追加されることでしょう。
ちなみに、私がいちばん感動したのは次々と山の頂にのろしが上がるシーン。
何だか妙にジーンときちゃいました。

日がとっぷりと暮れてから、私はまたもや映画館へ。
そう、今日は『嗤う伊右衛門』の封切りの日。
今宵ばかりは晴れていようと血の雨が降ろうと、映画館へ行かなくちゃ。
原作が面白かったので、どんな映像に仕上がったのかしかと見届けたかった
のです。
で、どうだったかというと・・・何だかいまひとつもの足りませんでした。
蜷川監督は原作に勝つことを意識していたようですが、残念ながら、原作には
遠く及ばなかった、というのが素直な感想です。凝った映像だけじゃ、勝てっこ
ないんですよねえ。
小雪さん演じるお岩さまは特殊メイクをしてもなお凛としてキレイでしたし、えも
いわれぬ息苦しさはうまく表現されていたと思いますが・・・。
唐突な最後のシーンは思い切り興ざめでした。
音楽には尾崎竜童を起用していますが、正直いって失敗だと思います。
祝言の場面にオルガンってのはあまりにベタ過ぎて・・・(^^;

私の好きな御行の又市を演じていたのは、かねてから注目していた香川照之。
田辺誠一よりこちらのほうが適役と言えるでしょう。
香川さんの又市で、改めて『巷説百物語』シリーズを作ってくれないかなあ・・・。
そういや、『後巷説百物語』、まだ読み終えてませんでした(^^ゞ

帰り道、ふと澄み渡った夜空を見上げると、冬の星座が輝いていました。
星を見ていると、何もかもが洗い流されるような気が。
ドロドロした映画を観たあとだけに、余計そう感じたのかもしれません。


☆2004年2月14日(土)

もう長らく、デジカメを手にしていません。
美瑛の丘を撮りに行きたくてこまめに天気予報をチェックしているのですが、
なかなかお天気に恵まれず、今年に入ってから一度も行けずにいます。
ゴーシュのコーヒー、飲みたいなあ・・・。

今朝カーテンを開けると、真っ白な空が広がっていました。
十勝でさえこの調子ですから、富良野や美瑛なら雪が降っているかも。
というわけで、今日もまた峠を越えて富良野・美瑛へ行くのは断念。
そのかわり、然別湖と菅野温泉へ行ってきました。

冬の然別湖はオススメ。
北海道ならではの体験をしたい向きには、ぜひとも足を運んでいただきたい
スポットです。だって、湖の上を歩けるんですよ。
氷に閉ざされた湖上のあちこちにはイグルー(氷の建物)が点在していて、
温泉に入ったり、バーでお酒を飲んだり、氷のチャペルで結婚式を挙げたり
することができるんです。
私が訪れたときにちょうど結婚式の準備を始めていたので、白昼堂々全裸
で結婚式を見物するのもどうかと思い、温泉に入るのは断念。
でも近いうちにチャレンジしたいです・・・風呂上りに湖上を歩くのはちょっと
大変ですけど(^^;
バーはひときわ大きなイグルーで、中はちょっとしたダンジョンみたい。
頭の中ではドラクエのBGMが流れていました(^^)
そういえば、王蟲をかたどったイグルーもありましたよ。
惜しむらくは、夜にならないとバーがオープンしないことと、私がデジカメを
持ってくるのを忘れたので、ケータイでしか写真を撮れなかったこと。
ああ、私ってばなんておバカさん(>_<)

菅野温泉(七福の湯 かんの温泉)は山の中にある秘湯中の秘湯。
旅館はかなり老朽化していて、独特のムードを醸し出しています。
複数の建物を強引につなげたせいか、まるで迷路みたい。
フロントへ行くには渡り廊下を横切らなければならず、廊下を横切ってまた
外へ出ると、なんと、鹿の群れがお出迎えしてくれました(^^)
ここは8つの源泉を有し、8つのお風呂が楽しめる究極の温泉(それでいて
七福とはこれいかに・・・?)。
私のお気に入りは岩風呂(寿老の湯)と露天風呂(福寿の湯)。
岩風呂は、湯船の底に敷き詰められた岩の間から、ポコポコと熱いお湯が
湧出。芯からあったまることうけあいです。
露天風呂のほうはイチイの木で作った湯船がいい感じ。
眺めはそれほどよくありませんが、鹿を間近に観ることができました。
とにかくスゴイ温泉ですが、難点は混浴だということ。
女性専用の時間もありますが、基本は混浴ですので、年齢とデリカシーが
反比例してるような方々と鉢合わせすることも覚悟しなくちゃいけません。
慣れてくると麻痺しちゃいそうですけど・・・。
私は運良く寿老・福寿をしばらく独占することができましたし、居合わせた
老夫婦がとてもいい方だったのでしばらく雑談に花を咲かせていました(^^)


☆2004年3月13日(日)

長らく風邪をひいてぐったりしていたのですが、少し回復したので、この週末は
久々に富良野・美瑛へ行ってきました。
お出かけの前に天気予報を確認すると、十勝は晴れているのに峠の向こうは
雪マーク。
写真を撮るには不向きですし、それ以前に雪の中峠を越えるのは危険。
そう考えると躊躇してしまうのですが、この冬はいつもこんな調子でなかなか
行けずにいたので、思い切って出かけることに。
冬の峠は晴れてさえいれば、ある意味夏より快適ですし。
行き交う車も少なく、除雪も万全。思いどおりのドライブが楽しめるんです。
今回はひょっとしたらこれまででいちばんの好タイムだったかも(^^)

ジムニーくんは颯爽と野を越え山を越え、約2時間半で美瑛に到着。
あいにくの曇り空で写真は1枚も撮らずじまいでしたが、美馬牛のゴーシュ
五陵のries cafeでのんびりコーヒーをいただくことができました(^^)
撮影ができなくても、ただ美瑛にいるだけで何だか満たされた気分。
まるで心を充電したみたい。
やっぱり私は美瑛が好きなんだなあ、と再確認しちゃいました。

挨拶回り3点セット(?)の仕上げに、粉雪の舞う中、富良野の北時計へ。
ここでもコーヒーをいただき、常連さん方とおしゃべりしているうちにとっぷりと
日が暮れて、気がつけば夜の9時。
外へ出てみると、粉雪はいつの間にか吹雪に変わっていました。
いっそ泊まっちゃおうかとも思ったのですが、帰ればストーブが健気に部屋を
暖めて待っているはず。そんなわけで、視界の悪い雪道をのろのろ走り峠を
越えることに。
これぞまさに「行きはよいよい帰りはコワイ」状態(^^;
いやはや、吹雪の夜の峠越えって生きた心地がしませんねえ。
せっかく充電したのに、すっかり消耗して寿命まで縮まったような気が(^^ゞ
いつもなら300kmくらいノンストップで走っても平気なのに、この夜ばかりは
何度も車を停めて、フロントガラスの雪を除けるついでにひと休み。
薄着で外へ出たのが災いして、またもや風邪がぶり返してしまいました(>_<)
峠を下りて十勝へ戻ると、今までの苦労がウソのように晴れていてびっくり。
真冬から雪融けの季節へとやってきたような、そんな錯覚を覚えました。


☆2004年3月26日(土)

 一かけ 二かけ 三かけて
 仕掛けて 騙して 日が暮れて
 橋の欄干 腰下ろし
 遥か向こうを眺むれば
 この世は辛いことばかり
 胸には偈箱 鈴を持ち
 にいさん にいさん どこ行くの
 奴は札撒きの御行
 小股潜りの又市と申します

 御行奉為(おんぎょうしたてまつる)・・・・・

実写版もアニメ版も観てませんけど、京極夏彦の『巷説百物語』が大好きです。
京極夏彦といえば、知る人ぞ知る必殺マニア。京極ファンで必殺ファンでもある
私には必殺テイストの『巷説百物語』はたまらなく魅力的な作品なんです。

必殺ファンといっても、私はもっぱら再放送を観て育った世代。
北海道ではその昔、夕方に必殺シリーズが再放送されていたんです。
小さい頃、オカルト仕立ての『翔べ!必殺うらごろし』の再放送を観て、恐怖に
慄いていた記憶が。
『うらごろし』は名もなき流浪の者たちが、恨みを残して死んだ者の声なき声を
聞き、恨みをはらす物語。視聴率は最悪だったみたいですけど、カルト的な人気
があるみたい。
市原悦子さん演じる「おばさん」は、ぶつぶつ呟きながら小刀でぶすり。
・・・『まんが日本昔ばなし』のあの声で。
想像してみてください。
「あんた、仏って呼ばれてるんだってねえ・・・。仏ってのは、死んだ人のことを
言うんじゃないのかい」
ぐさり。
このおばさんが子供心にメチャクチャ怖かったんです(^^;
でも、機会があったらまた観てみたいなあ・・・。

ちなみに、冒頭に掲げたのは『必殺仕事人』のナレーションをもじったもの。
最近まで知らなかったのですが、もともとは手まり歌なんだとか。
童謡って結構不気味だったりしますけど、これもご多分に漏れず、こんな続きが。

 明治十年三月三日 切腹なされた父上の お墓参りにまいります
 お墓の前で手を合わせ 南無阿弥陀仏と目に涙・・・

明治10年といえば『後巷説百物語』。
『後』の続きも早く読みたいなあ・・・。


☆2004年4月6日(火)

青空を見ているとじっとしていられない私。
日曜日は午後から温泉へ出かけました。
オサルシ温泉白樺ハウス。小さな内湯がひとつあるだけですが、大きな窓から
広大な十勝平野と東大雪の白い山々が一望できる贅沢な温泉。結構穴場かも。

ジムニーくんの散歩(?)としてはまだもの足りないので、温泉から上がったあと、
さらに遠くへ行くことに。
外へ出てみると、風に乗って雪がひらひらと宙に舞っていました。
遠くにそびえる東大雪の上空には白い雲が広がり、陽射しを浴びて眩しく輝く麓
のすぐ向こう側では、雲から雪がまるで滝のように降り注いでいました。
そんな光景を目の当たりにすると西へ向かう気にはなれません。私はとりあえず
東へ向かうことにしました(北海道は中央に連なる大雪山系と日高山脈によって
東西に隔てられいて、十勝平野はその東側に広がっているので、東大雪は北西
の方角に見えるんです)。
目的地はオンネトー。そこへ通じる道道「オンネトー線」は4月上旬まで通行止め
になっていますが、もう大丈夫かも・・・と淡い期待を抱いていたのです。

阿寒湖に程近い神秘の湖オンネトーまで、帯広から片道約120km。
近づくにつれてまだ白い雪に包まれた雌阿寒岳と阿寒富士の威容が迫り、白い
山々と青い湖水のコントラストを想像すると期待は高まるばかり。
前方の車がオンネトー線へ入っていくのを見て安心したのも束の間、オンネトー
線は見事に閉鎖されていました。前の車は行き止まりにある野中温泉をめざして
いたのです。
どうしたものかと悩みましたが、せっかくここまで来てすごすご帰るのも癪ですし、
通行止めとはいえ、きちんと除雪している様子だったので、徒歩でオンネトーを
めざすことに。
そろそろ熊がお目覚めの季節。たったひとりで踏み込むのは心細いものです。
日は傾き、風も冷たくなってきましたが、オンネトーを見たい一心で歩き続けて約
30分、ようやく念願のオンネトーとご対面しました。
白い山を背にして広がる白い・・・白い!?
そう、オンネトーはまだ白い雪に覆われていたのです。
拍子抜けしてしまいましたが、オンネトーを独り占めするのが夢だった私は、つい
に夢を叶えることができて、何だか満ち足りた気分になりました。
そのあと野中温泉別館で汗を流すことに。
硫黄たっぷりの露天風呂も独り占めしちゃいました(^^)


☆2004年4月20日(火)

今日は雨が降ったりやんだり。
夕方少しだけ青空が広がって、油絵のような雨雲が風に乗って流れていくさま
を見て、しみじみと感動しちゃいました。
雨の日でもあまり傘を持ち歩かない私。
出歩くときはどういうわけか雨がほとんど降らないからです。
雪を呼ぶ体質の私ですが、春になると雨を払う能力が目覚めるのかも。
雨の中摩周湖へ出かけ、車を下りて展望台に立つと、頭上の雲だけが消えて
青空が顔を出し、湖にキレイな虹の架け橋がかかったこともありました。
以前は大嫌いでしたが、雨の日もいいなあ、と思うようになった今日この頃。
でも、雨には嫌われているのかもしれません(^^ゞ


☆2004年5月24日(月)

さーじさーぜーこうぶ でらーでああろう
ぼらいありーぼらーりー みこーみおうら♪

あいかわらず、ディープ・フォレストを聴きまくってる私。
先日ようやく『スウィート・ララバイ』の歌詞がおぼろげながらわかったので、何気
なく口ずさんでみたり。
この歌詞はソロモン諸島に伝わる歌をサンプリングしたものですが、私はこういう
何だかよくわからない歌詞が大好き。
ぜひ原曲を聴いてみたいのですが・・・どこかに売ってませんかねえ(^^;

よくわからない歌詞といえば、姫神の『神々の詩』。
あーばなぁがまーぽー、というアレです。
縄文語で「私の名前はマポです」と歌っているそうですが、真偽のほどは不明。
最新のアルバム『風の伝説』にブルガリアン・ヴォイスによる『神々の詩』が収録
されているので購入してみたのですが、これってCCCDなんですよねえ。
法に触れるつもりはないけれど、CCCDってどうにも好きになれません。
音質を損ねてまで幅広く聴く機会を封じるなんて、もったいないとしか言いようが
ありませんし。
『風の伝説』、結構好きなんだけどなあ・・・。


☆2004年5月27日(木)

買っちゃいました。40GBのiPod。
とりあえず500曲くらい入れてみましたが、まだ2GB。
実質37GBくらいだし、外付けHDDとしても使う予定ですけど、それでも
4ケタの曲が入るのは心強い限り。
私が音楽を聴くのはもっぱら車の中。だからポータブルプレイヤーには今まで
ちっとも興味を持てずにいたのですが、MDやCDチェンジャーに頼らずとも
自慢のコレクションを車の中で自由に聴きたい、とかねがね思っていたこと、
ポータブルHDDの購入を考えていたことなどから、ある日突然、私の心の中
にiPodが棲みついてしまったのでした。
車でiPodを利用するにはいくつかの選択肢がありますが、私が選んだのは
FMトランスミッターでラジオに電波を飛ばして聴く方法。
でも、はっきりいってこれは失敗。音質にこだわる方にはオススメできません。
お金をかけたせっかくの設備が台無しですし。
そんなわけで、早くも別の選択肢を模索中。カーオーディオ全体を見直すか、
いっそ車そのものを見直すか・・・。
ジムニーくんにはまだまだ頑張ってもらいたいんですけどねえ。
iPodって、単体でも決して安い買い物ではありませんが、購入後さらなる
出費を誘発するある意味危険なアイテムですね。
どのケースを使うか、どんなふうに車載するか、もっとクリアな音で聴くには
どうすればいいか・・・まあ、iPodのために車まで買い換えるような人は
いないと思いますが(^^ゞ


☆2004年6月17日(木)

「口先の魔術師」などと呼ばれることもある私。
おしゃべり好きでネタは無尽蔵だと思われたり、言葉巧みに人心を惑わすと
思われたり・・・。
でも、私の言葉に重みがあるのかどうか、ふと不安になることが。
言葉の洪水に翻弄されて、肝心の一滴が心に届かないんじゃないかと思う
ことも。
だからせめて、文章だけでも言葉を選びに選んで、伝えたいことがまっすぐ
に伝わるよう心がけています。
でも、言葉って恐ろしいですよね。
誰もが気軽に書き込めるネットの世界。相手が見えないからこそ、発言には
気をつけなくちゃ。
オンラインの世界は、架空の世界ではないのですから。


☆2004年6月26日(日)

帯広は日本でいちばん晴れの日が多いところ。
でも、近頃はすっきりと晴れ渡る日が少なくて、見上げればたいてい白い空。
私の心の空模様も、今ひとつパッとしないお天気が続いています。
体調が悪くて、気持ちまでどんより曇り空。

気晴らしに午後から久々に映画館へ。
『デイ・アフター・トゥモロー』と『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を立て続けに
観てきました。
映画を観るのは久しぶり。
かつては公開前にHPに感想を載せるため、先行上映を狙って映画館へ通った
ものですが、富良野にはそもそも映画館そのものがありませんでしたし、帯広へ
来てからも、晴れた日は暗がりに潜むより野へ山へ温泉へと出かけたい衝動に
駆られ、映画どころではなかったのです。

地球の温暖化で未曾有の洪水や猛吹雪に見舞われる『デイ・アフター・トゥモロー』
はローランド・エメリッヒ監督作品としては最高のデキではないでしょうか。
エメリッヒ監督の映画といえば、派手な特殊効果がセールスポイント。
温暖化による危機をまざまざと教えてくれるので、むしろ温暖化に貢献してると
さえ思える某ミュージカルよりよほど効果があるのでは(応援することと、批判する
ことは決して矛盾するものではないと思います。ご理解のほどを)。
この手のディザスター映画は人間の強さ、たくましさを高らかに謳ったものが多い
のですが、この映画もご多分に漏れません。
私ももっと強く生きていかなくちゃ、と思いました。
まずは体調を何とかしなくちゃね。
ちなみに映画を観ている間、私はある意味最も身近な水害(?)の危機に直面。
早く映画が終わるのを祈るばかりでした(^^ゞ

映画版『ハリポタ』は2作目『秘密の部屋』の中途半端な仕上がりに失望し、原作
も4作目『炎のゴブレット』を途中で投げ出す始末。
でも、今回の『アズカバンの囚人』は面白かったです。
次回作も観に行くつもりなので、原作もきちんと読んでおかなくちゃ。
もうじき新作も発売されることですし。
ていうか、2作目は何が不満だったのかなあ・・・DVDで確認しようかな。
結局、シリーズものの罠にまんまとハマっちゃうNoelでした(^^;


☆2004年7月3日(土)

満月の夜に外出することが多い私。
単なる偶然でしょうけど、もしかすると満月の夜は家でじっとしていられないのかも。
今夜は『スパイダーマン2』の先行上映を観に出かけました。
夜9時頃の月は妙に赤く、そして大きく見えましたが、帰宅するときに見上げた月は
まるで内側から光を放っているかのように、白くまぶしく輝いていました。
みなさまもぜひ、夜空を眺めてみてください。

『スパイダーマン2』は面白かったです。
主人公の葛藤をていねいに描いていて、青春ドラマとしても楽しめるこのシリーズ。
新キャラも続々と登場したことですし、今後の展開が気になるところ。
この先ピーターは、MJは、そしてハリーはどうなってしまうのでしょうか。
気になる続きは2007年に公開。待ち遠しい限りです。


☆2004年7月4日(日)

今日は絶好のドライブ日和。
というわけで、富良野・美瑛へ写真を撮りに出かけました。
訪れた場所を箇条書きにしてみましょう。

○とんぼ玉制作工房sora(中富良野)

○パノラマロード(上富良野)

○ジェットコースターの路(上富良野)

ゴーシュ(美瑛・美馬牛)・・・昼食

○パノラマロード(美瑛)・・・哲学の木etc.

○パッチワークの路(美瑛)・・・親子の木、夕陽の木、五稜の丘etc.

rie’s cafe(美瑛)

○望岳台

○吹上温泉保養センター白銀荘(上富良野)

北時計(富良野)

今日はキスデジ(EOS Kiss Digital)が大活躍。たくさん写真を撮りました。
ところが、うっかりアスファルトの上にキスデジを落っことしてしまい、キスデジのボディ
も私のハートもキズついてしまいました。
さいわい中身は故障せずに済みましたが、もう1台買っちゃおうかな、とうそぶいて
周囲からツッコミを受けました。
でも、キズがついてますます愛着が湧いたような気が。全く同じ場所に全く同じキズ
を持つキスデジは世の中に2つもないでしょう。
もっと大事にしてあげなくちゃ。

急激に気温が下がったのか、帰りは濃霧に包まれた夜の峠を越えて、命がけで帰宅。
ちょっぴり寿命が磨り減ってしまったかもしれません(^^;


☆2004年7月11日(日)

この週末は雨が降ったりやんだりの繰り返しで、さすがの私もドライブに出かける気
になれなくて、家でのんびり過ごしています。
あいかわらず体調が思わしくなくて、お天気ばかりか気持ちまでどんより。
さねよしいさ子さんの『風や空のことばかり』という歌を思い出しました。
心の中のもやもやがぐるぐる渦巻きになってどうしようもなくて、風や空のことばかり
考えることにした、そうすることに決めた、という歌。
私も以前、風や空のことばかり考えていよう、と思ったことが。
でも、実際にはなかなかそんなふうに割り切れないものですよね(^^ゞ


☆2004年9月17日(金)

食べ歩きは昔から好きでしたけど、もともとはどちらかといえばインドア派だった私。
札幌にいた頃は毎日街を徘徊していましたが、自然に対する興味など皆無に等しかった
ように思います。
それが今では、青空を見るとどこか遠くへ行きたくてウズウズしちゃう。

きっかけはパソくんだったような気がします。
パソコンを買ってインターネットを満喫しよう。どうせ満喫するならHP作りにも挑戦
してみよう。HPのネタを探しにデジカメ片手に外へ出かけよう・・・。
そうこうするうちに東へ西へ、野へ山へ。今やHPの更新そっちのけでお出かけ三昧。
更新しなきゃ、とは常々考えてるんですけどねえ・・・青空を見ると、つい(^^ゞ

ブログを始めてからは現場主義にこだわるようになり、ケータイで撮った写真を現地で
UPするように。
もともとケータイからこの掲示板にカキコできることを活かして、山のてっぺんとか、
露天風呂から書き込んだりしていましたが、文字だけだと臨場感に欠けますよね(^^;
以前はケータイのカメラなんて、とバカにしていたクセに、これじゃあせっかくのキス
デジ(EOS Kiss Digital)も台無し。
それでいて、もうじき発売のEOS20Dにも心が動いてる今日この頃。
こうなると、こないだ買ったIXY Digital 500の存在意義っていったい・・・?


☆2004年9月30日(木)

倉本聡の久々の連続テレビドラマが来年1月にスタートするんだとか。
タイトルは『優しい時間』。舞台はまたしても富良野、そして美瑛。
主演は寺尾聡、第1話で事故死してしまう妻に大竹しのぶ、息子役に二宮和也。
富良野で「森の時計」という喫茶店を営む主人公、美瑛で陶芸家を志す息子、お店の
店員さんや個性的な常連客が織り成す物語なんだとか。
10月5日からロケが始まるそうですが、実は私、このドラマのことはかなり前から
知っていました。
モデルになったのは『北の国から』で有名なあのお店。
私はそのお店の常連客で、オーナーさんから「あなたをモデルにした常連客がドラマ
に登場するかも。あなたのことを話したら面白がっていたから。承諾なしに脚本家に
話しちゃってごめんなさい」と言われていたんです(^^;
私と倉本氏とは直接面識はありませんので、年齢も性別も全く違う人物になっちゃう
かもしれませんが、お店に「ただいま〜♪」と言って入ってくるキャラが登場したら、
そのモデルは私です(^^ゞ