Christmas Songs





私はクリスマスが大好き。
「Noel」という名前はクリスマスを意味する言葉ですし。
もちろん、クリスマスソングも大好きです。
辞書を引いてみると、「noel」という単語は、「carol」と同様に
クリスマスソングを意味する言葉でもあるとか。
特に好きなのは、昔ながらのスタンダードナンバー。
賛美歌をベースにしたものや、半世紀以上の歴史を持ち、
クリスマスが近くなると街角でよく耳にするおなじみのもの。
もちろん最近作曲された楽曲にも素晴らしいものはあります
が、やはり、小さい頃から聴き慣れたものには愛着を感じる
ものです。
こちらのページでは、私のお気に入りのクリスマスソングと
お気に入りのクリスマスアルバムを紹介しています。
ささやかなページですが、素敵なクリスマスを迎えるための
ヒントになればさいわいです(^^)


☆お気に入りのクリスマスソング

Angels We Have Heard On High
賛美歌第106番。日本では『あら野のはてに』として知られています。
「Gloria In Excelsis Deo」という神を讃えるラテン語のフレーズが印象的な
この歌は『Gloria』というタイトルでも親しまれていますが、タイトルはご存知
なくてもきっと聴いたことがあるはず。
もともとはフランス生まれの賛美歌で、フランス語では『Les Anges Dans
Nos Campagnes』(レ・ザンジュ・ダン・ノ・カンパーニュ)だとか。
関係ありませんけど、『必殺仕事人』のイントロだけがやたらと有名な殺しの
テーマのタイトルも『荒野の果てに』。

Have Yourself A Merry Little Christmas
1944年、ジュディ・ガーランドが映画『若草の頃』の中で歌って大ヒット。
以来、多くのアーティストに歌われています。
私はカーペンターズの『Christmas Portrait』に収録されたものを聴いて好き
になり、ウィルソン姉妹やエイミー・グラントのヴァージョンとともによく聴いて
います。

Jingle Bells
1850年代に、J・S・ピアポントによって作曲されたそり遊びの歌。もともとは
『One Horse Open Sleigh』というタイトルだったとか。本来はクリスマスには
関係のない楽曲だったのですが、いつの間にやら定番のクリスマスソング
として定着してしまいました。邦題はもちろん『ジングル・ベル』。

Joy To The World
賛美歌第112番。日本では『もろびとこぞりて』のタイトルで知られています。
1830年ローウェル・メイスンがヘンデルの「メサイア」のメロディをアレンジ
して、「賛美歌の父」と呼ばれるアイザック・ワッツの詩をつけたもの。
もっとも、これには異論もあるようですが・・・。
日本では『Silent Night』に次いで知名度の高い賛美歌と言っても過言では
ないでしょう。
1970年にホイト・アクストンが同名異曲を発表。最近こちらのヴァージョン
を耳にすることも多くなってきました。マライア・キャリーは両方をうまくブレンド
したものをクリスマスアルバムに収録しています。

Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow
1945年作曲。タイトルはご存知なくても、きっと聴いたことがあるはず。
『ダイ・ハード2』のエンディングでも使われていました。
歌詞はクリスマスとは無関係で、「外は寒いけれど僕たち2人は暖炉のそば
で暖かいから、雪よ降れ降れもっと降れ」とずいぶん身勝手な内容の歌(^^;
雪が好きな私は、冬になるとこの歌を心の中で歌ったりしています(^^)

O Holy Night
賛美歌第2編219番。19世紀のフランスの作曲家アドルフ・シャルル・アダン
の作品。
邦題は『さやかに星はきらめき』。イマイチ知名度が低いような気がしますが、
海外では代表的なクリスマスソングのひとつとして数多くのアルバムに収録
されています。なかなか感動的な名曲ですよ(^^)

Rockin' Around The Christmas Tree
作者は『赤鼻のトナカイ』の作曲で知られるジョニー・マークス。ブレンダ・リー
のヒットで知られています。
日本ではあまりなじみのないタイトルですが、クリスマスシーズンになると毎年
有線で流れるので、どこかで聴いたことがあるかも。

Rudolph The Red-Nosed Reindeer
ご存知『赤鼻のトナカイ』。原題をご覧いただければおわかりのとおり、赤鼻
のトナカイさんの名前はルドルフくん。1939年に出版された詩に登場する
キャラクターとして生まれ、10年後の1949年には『赤鼻のトナカイ』が作曲
されて大ヒット。今では世界的な人気者ですよね。期間限定ですけど(^^)

Santa Claus Is Comin' To Town
『サンタが街にやってくる』のタイトルで、日本でも『赤鼻のトナカイ』と並んで
とってもポピュラーなクリスマスソングですね。
1934年に作詞作曲されて以来、数多くのアーティストに歌われてきました。
最近ではマライア・キャリーのアルバムに収録されたものが完成度が高くて
オススメです。

Silent Night
クリスマスソングとして知られる賛美歌の中でも、ひときわ有名な曲ですね。
賛美歌第109番。邦題はご存知のとおり、『きよしこの夜』。
1818年の冬、オーストリアの寒村オーベルンドルフに住む牧師補ヨーゼフ・
モーアが、教会のこわれたオルガンでも演奏できる曲を、と友人のフランツ・
グルーバーに依頼して生まれたのがこの名曲だと言われています(残念な
ことに、このエピソードは作り話だという説もありますが)。
これまでにさまざまなアーティストに取り上げられてきましたが、個人的には
カーペンターズやジュエルのアルバムに収められたものが好き。
もともとは古ぼけたオルガンで演奏するために作られた曲だったのですから、
派手なアレンジを加えるより、素朴なアレンジのほうが心に染み入るような
気がします。

Sleigh Ride
1948年に作曲され、翌年ボストン・ポップス・オーケストラの演奏で大ヒット。
さらにその翌年歌詞がつけられ、以来スタンダードなクリスマスソングとして
定着しましたが、冬の風物詩とでもいうべき内容で本来クリスマスとは関係
ないのですが、12月に聴くにはぴったり。
ボストン・ポップス・オーケストラの演奏も素晴らしいですし、カーペンターズ
の歌もスタンダードらしいアレンジでオススメです。

The First Noel
賛美歌第103番。日本では『まきびとひつじを』のタイトルで知られています。
直訳すると「最初のクリスマス」。つまり、キリストの降誕を讃えた歌という
わけです。歴史は古く、なんと13〜14世紀頃に作られた歌だとか。
「Noel」というフレーズを連呼していることもあって、数あるクリスマスソング
の中でも特にお気に入りの曲です(^^)
歌詞はこちら

We Wish You A Merry Christmas
このページのBGM。
イギリスに古くから伝わる基本中の基本とでもいうべきクリスマスソング。
歌に自信のある方はアカペラで挑戦してみてはいかがでしょう?

Winter Wonderland
1934年に発表され、以来さまざまなアーティストに歌われてきた定番中の
定番ですが、実はこれ、冬の風物について歌ったものでクリスマスについて
は何ひとつ触れられていなかったりして。
国内のアーティストでは、白鳥英美子さんの歌がオススメ。日本語を交えた
優しさと暖かさを感じさせる歌に仕上がっています(^^)





☆お気に入りのクリスマスアルバム

Hey Santa ! / Carnie & Wendy Wilson(1993)
ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの娘で、元ウィルソン・フィリップス、
現在ウィルソンズとして活躍しているカーニーとウェンディ姉妹のクリスマス
アルバム。
おなじみの楽曲を特に奇をてらうことなく安心して聴けるアレンジでまとめ、
姉妹の美しいハーモニーを堪能させてくれるこのアルバムは、数え切れない
ほどあるクリスマスアルバムの中でもいちばんのお気に入り。
日本ではなかなか手に入りづらいかもしれませんが、自信をもってオススメ
できる1枚です。
『Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow』、『Rudolph The Red-Nosed Rein
deer』、『Winter Wonderland』など、お気に入りの曲が目白押し。
オリジナル曲は『Hey Santa !』のみですが、これもなかなかいい曲。もっと
評判になってもいいのに・・・と思うのですが、クリスマスが近づくと有線など
で耳にすることが少なくないので、もしかすると今後スタンダードとして定着
するかもしれません。
姉妹が少女の頃に歌った『I Saw Mommy Kissing Santa Claus』も収録。
あどけない声で屈託なく歌っていて、微笑ましい限りです(^^)

Christmas Portrait / Carpenters(1984)
クリスマスは家族や恋人とのんびり過ごしたい・・・そんなあなたにぴったり
のアルバム。
カレン・カーペンターの歌唱力の素晴らしさは言うまでもありませんし、これぞ
まさしくクリスマスソングの王道、とでもいうべき聴きやすいアレンジなので、
クリスマスソングの入門編としてもオススメできる1枚です。
2枚のクリスマスアルバムの中から曲を厳選して1枚にまとめたものなので、
なかなか粒ぞろい。
インストゥルメンタル・ナンバーもあり、カレンの歌声を全編を通して楽しめる
わけではないのが残念といえば残念ですが、それでもなお、完成度の高い
アルバムだといえるでしょう。

Merry Christmas / Mariah Carey(1994)
近年発売されたクリスマスアルバムの中では最大のヒットと言えるでしょう。
今さら紹介するのもどうかとは思ったのですが、マライア・キャリーの歌など
日頃ほとんど聴かない私も、クリスマスが近づくと毎年引っ張り出すことに。
いいものはいいと認めなくては(^^)
『Joy To The World』や『Santa Claus Is Comin' To Town』などおなじみの
クリスマスソングがゴージャスなアレンジで収録されているので、賑やかな
クリスマスを過ごしたい向きにはぴったり。ムーディーな曲もありますので、
カップルで聴くのもよいでしょう。
シングルカットされた『All Want For Christmas Is You』(邦題『恋人たちの
クリスマス』)は、すっかり定番のクリスマスソングになった感がありますね。

Joy : A Holiday Collection / Jewel(1999)
聖なる夜を静かに過ごすなら、このアルバムはまさにうってつけ。
『Rudolph The Red-Nosed Reindeer』のような明るい楽曲も収録されている
ものの、『Joy To The World』、『O Holy Night』、『Silent Night』など、収録曲
はジュエルのクリスタルヴォイスを際立たせる賛美歌やバラード調の楽曲が
がほとんど。
派手さはありませんが、清らかな心をお持ちの方なら敬虔な気持ちになれる
ことうけあいです(^^)

When My Heart Finds Christmas
/ Harry Connick,Jr.(1993)
男性ヴォーカルはほとんど聴かないのですが、数少ない例外がこれ。
ハリー・コニック,Jr.はグラミー賞のジャズ・ヴォーカル男性歌唱賞を獲得する
実力派で、彼の甘い声はクリスマスソングにぴったりと言えるでしょう。
アルバムは全編ジャズでまとめられ、大人っぽいクリスマスを演出したい人
には格好のアイテム。
『Sleigh Ride』や『Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!』もしっかりジャズ
になっていますし、『Rudolph The Red-Nosed Reindeer』も楽しいアレンジに
仕上がっていて、なかなかいい感じです(^^)

Home For Christmas / Amy Grant(1992)
もともとはゴスペルの世界で活躍していたエイミー・グラントのクリスマス
アルバム。派手さはありませんが、安らかなひとときを過ごすならエイミー・
グラントの歌声に耳を傾けるのもよいでしょう。
『Winter Wonderland』のようなおなじみの曲も収録されていますが、どちらか
というと日本ではあまりなじみのない知られざる名曲(?)を多く採り上げて
います。
お気に入りは落ち着いたムードの『Winter Wonderland』、アルバムの中では
唯一明るい雰囲気の『Rockin' Around The Christmas Tree』、そして、勇壮
でどこかスコットランド民謡っぽいアレンジの『Jesu, Joy Of Man's Desiring』
(『主よ人の望みの喜びを』)。バッハが1723年に作曲した名曲です。

NOEL / The Eccentric Opera(1997)
日本のアーティストが発表するクリスマスソングは恋愛の歌ばかりが多くて、
個人的にはあまり好きになれません。単にクリスマスやそれを連想させる
言葉を織り込めばクリスマスソングになるというわけではないのですが・・・。
そんな中で、エキセントリック・オペラのこちらのアルバムは比較的正統派。
オペラの名曲を大胆にアレンジしてしまうのが得意な彼女たちだけに、この
アルバムに収録された『The First Noel』や『O Holy Night』、『Gloria』なども
独特の味付けに。クリスマスの神秘性を強調したそのアレンジは、エンヤに
代表されるいわゆる「癒し系」(この言葉はあまり好きではありませんが・・・)
のサウンドが好きな方にもすんなり受け入れられることでしょう。
隠れた名盤だと思うのですが、いかがでしょうか?
とにかく『The First Noel』は必聴ですよ♪

Boas Festas / Ono Lisa(2000)
定番のクリスマスソングの定番のアレンジに聴き飽きたときには、ちょっぴり
気取ってボサノヴァ調のクリスマスソングなんていかがでしょうか。
ボサノヴァを聴くなら、やっぱり小野リサのアルバムがオススメ。彼女の名前
は知らなくても、彼女の歌声はきっとどこかで聴いたことがあるはず。
このアルバムには『Winter Wonderland』や『Let It Snow, Let It Snow, Let It
Snow』、『White Christmas』といった名曲が英語やポルトガル語で囁くように
歌われていて、聴いていると何だか心がポカポカしてくるような気がします(^^)

ザ・童謡ポップス1 クリスマスと冬のうた集(2001)
今をときめくモーニング娘。を始めとしてカントリー娘。やココナッツ娘。、松浦
亜弥たちハロプロメンバーが歌う、かわいい冬のアルバム。
アイドルが歌うクリスマスソングなんて、と毛嫌いする向きもあるでしょうが、
ちびっこのための入門編として聴くなら、これがオススメ。どこまでつんく♂が
関わっているのかは定かではありませんが、スタンダードナンバーを集めた
企画盤だけに、プロデュース云々をあまり気にしないで聴けるのではないで
しょうか。
おなじみのクリスマスソングの他、『ゆき』や『お正月』といった本邦ならでは
の童謡も収録されています。私のお気に入りは『ゆき』。