大好きなアーティストのひとり、村上ユカさんは1974年12月10日生まれ。 今は上京されましたが、札幌出身の「極北の歌姫」。 ご自身も明言されているとおり、遊佐未森さんからの影響を強く受けてらっしゃるようで、何か と比較されることが多いのも事実。ある日ユカさんの曲を聴きながら車を運転していたら、助手 席に座っていた人が突然「これって遊佐未森?」・・・まあ、知らない人が聴くと勘違いしてしまう のも無理はありませんが、ファンとしては複雑な心境です。もっとも、かくいう私もユカさんの歌 を初めて聴いたとき、「ああっ、ユサ坊(遊佐未森)の生まれ変わりだ!」と思ったのですから、 えらそうなことは言えませんが・・・ていうか、生まれ変わるも何も、遊佐さんはもちろんご健在 です。ファンのみなさま、ごめんなさい m(_ _)m でも、よくよく聴くとユカさんのユカさんらしさがだんだんわかるようになってくるはず。 デビューシングルから自ら作詞・作曲を手がけているのですから、誰かの影響を受けていると しても、ユカさんが歌っているのは彼女が作り出した独自の世界。 楽曲は凝りに凝ったテクノサウンドが特徴ですが、ユカさんの声は伸びやかで暖かみがあって、 のんびりゆったりしたおとぎの世界、あるいは何故か懐かしさを感じるどこかで見たような風景 へと誘ってくれます。そう書くと何となく現実逃避っぽいイメージを持たれるかもしれませんが、 全体的に彼女の歌はポジティブ。前向きな気持ちにさせてくれるのです。 なんとユカさんは、ジャケットのイラストまで描いちゃう。シンプルながらほんわか暖かいイラスト で、かなり私好み。 スゴイ才能の持ち主だなあ、と感心することしきりです(^^) 興味をお持ちになった方は、ユカさんご自身のHP「ユカフェ。」もぜひ覗いてみてくださいね。 ☆DISCOGRAPHY
☆お気に入りの曲 ブランコ 『散歩前』に収録。 「夕暮れの帰り道、東風 いつもの道を逆に曲がって」というこの歌を、夕暮れの帰り道に車を 運転しながら聴いていると、何となく遠回りしたくなっちゃうから不思議です(^^; banana moon 『散歩前』に収録。 童話のような何ともかわいらしい曲。 イントロと間奏のリズミカルな語りの部分がなんともいい感じ。 「見て御覧、あれはバナナだよ」というセリフが妙に好きなんです(^^) 遠い瞳 『散歩前』に収録。 放課後の音楽室でオルガンを弾きながら歌っている、という設定なのでしょうか。 でも、歌っているのはその学校の生徒ではなくて、かつてその学校に通っていた今は大人に なってしまった「私」。そんな気がするのですが・・・どうでしょうか。 散歩前 『散歩前』に収録されているインストゥルメンタル。 これから散歩に出かけるぞ、とワクワクする気持ちが伝わってきます。大人になってしまうと 何気なくありふれたものに見える風景も、子供にとってはまさに冒険の舞台ですよね。 私はこの曲を「マシュウのテーマ」と呼んでいます。 実家のマシュウ(ミニチュアダックスフント)が散歩に出かけるときは、こんな心境なのかなあ。 はちみつ 実は私、デビューシングル『はちみつ』を持っていません(^^ゞ ですから、ここでは『散歩前』の収録曲として紹介させていただきます。 聴いているとお湯で溶いたハチミツを飲んだみたいに胸がほんのりと温かくなる素敵な歌。 ハチミツのような人がいたら、こんなふうに思えるのでしょうね(^^) 小鳥 私が初めて聴いたユカさんの曲。 当時見知らぬ街へ引っ越したばかりで不安だった私は、この歌の小鳥に自分を重ね合わせ、 私もこの小鳥のように勇気を出して頑張ろう、と思ったものでした。 雲色のじょうろ 最初は何だかよくわからない曲だなあ、と思っていたのですが繰り返し聴いているうちに好き になっちゃいました。特に後半の「どれ位の悲しみか 越えてみないと分かんない」あたりから が大好き。意味不明(笑)のバックコーラスもとっても素敵です。 ALICA シングル『雲色のじょうろ』に収録されているインストゥルメンタル。 『アカリ』にも違うアレンジで収録されていますが、私はシンプルなこちらのほうが好き。 ユカさんのインストゥルメンタルの中ではいちばんのお気に入りです。 foresterian dance シングル『雲色のじょうろ』に収録。 何かのエンディングテーマに使えそうなカッコいい曲だと思うのですが、いかがでしょうか。 ちょっとエスニックなムードが漂っていて、いかにも私好みなんですよねえ(^^ゞ 待ちぼうけ ユカさんのルーツとでもいうべき楽曲を集めたミニアルバム『はなうたち。』に収録。 北原白秋が作詞、山田耕筰が作曲した知る人ぞ知る童謡。アレンジがスゴイ! のんびりした内容の歌なのに、ものすごくハイテンポ。それがまた心地いいんです(^^) カレハコトバ 『アカリ』に収録。今のところ、これがいちばんのお気に入り。 軽薄な言葉なんかに惑わされず、自分らしく生きよう、というメッセージが伝わってきます。 「カレハコトバ」は「枯れ葉言葉」と書くのでしょう。言葉を葉っぱに例えていて、「枯れ葉だって 風に散ったりちっちゃい虫が食べたり立派に腐葉土になって大きなマロンマロニエや桑の実 を育てあげるから嘘は駄目」というフレーズが好き。 ところで、和太鼓が似合う曲だなあ、と思うのは私だけでしょうか(^^) 幸せのかたち 『アカリ』に収録。 妙に浮かれているというか、ユカさんの曲らしくないポップな歌だなあ、と思っていたのですが、 やっぱりこれはポジティブなユカさんらしい曲といえるでしょう。 底抜けに明るくて前向きで、春が待ち遠しくて居ても立ってもいられない気持ちが伝わって、 聴いてるこっちまでワクワクしてきちゃう。そんな曲です。 赫い鳥 『アカリ』に収録。 上野洋子さんが参加しているだけあって、不思議なムードが漂う童謡っぽい楽曲に。 童謡が好きで、ユカさんと上野さんのファンの私にはたまらない曲。 しかも、祭囃子を連想させる、日本人の心の琴線に触れるアレンジ。ズルイですよね(^^) 夕陽トロピカル 『アカリ』に収録。 詩もサウンドもとっても面白い楽曲。何気ない日常生活に南国を感じるなんてさすがです(^^) 夕陽といえば、同じアルバムに収録されている『朝焼け夕焼け』もオススメ。こちらはテクノ色 を抑えてじっくり歌声を聴かせてくれます。 exile 『アカリ』に収録。 冒頭は祭囃子のような曲調で、どこかの田舎町が舞台かな・・・と思いきや、後半はスケール の大きな歌に。現実のスケールと心のスケールが一致していない、ということでしょうか。 「清浄の地へ歌で導こう」と歌っているのに、その一方で「人には歌ほど優しくできないの」。 でも、こうした矛盾を抱えているからこそ、私たちは他人を思いやることができるのかも。 願い 『アカリ』に収録。 こちらもスケールの大きな歌。「きっと僕らは世の中に産み落されたナミダ粒」・・・私たちの涙 も決して無駄にはならないと信じて、頑張って生き抜こう、そんなメッセージが込められている ような気がします。 |