Noelの東京日記2002






2002年9月22日(日)・23日(祝)の1泊2日で、東京へ遊びに出かけました。
今年に入ってから何度も東京へ行き来している私。いつも限られた時間にぎっしり
とスケジュールを詰め込んでバタバタと東京を駆け回っているのですが、おかげで
充実感たっぷり。
今回はいつにも増して充実感あふれる2日間でした。初日はコンサートに行ったり、
お世話になっている人たちと会ったり。いろんなエピソードがあるものの、今回は
2日目に焦点を絞って紹介したいと思います。

2日目は東京のNoelさま、通称「乃絵」さまの案内で東京散歩。
よっしーさまや乃絵さまの友人マルシャンさまも参加して、4人であちこち歩き回り
ました。
マルシャンさまは自他ともに認める晴れ女。台風を止めたこともあるとか。
前日はあいにくの雨模様でしたが、マルシャンさまが東京の空を覆っていた雨雲を
吹き飛ばしてくださいました。行楽のおともに最適ですね(^^)
ちなみに私もNoel、乃絵さまもNoel。私は全角で乃絵さまは半角ですが、まさか
「半角のNoelさま」と呼ぶわけにはいきません。そこで私は「のえぴょん」と呼んで
もらうことにしました(^^;

11時に渋谷のモヤイ像前で待ち合わせ。
4人揃ったところで、まずは青山界隈を散策することに。
ずんずん歩く乃絵さまの引率で細い路地を縦横無尽に歩きまわり、雑貨屋さんを
覗いたり、雑貨屋さんを覗いたり、雑貨屋さんを覗いたり(^^;
ちょっとおなかがすいていたので、いつになったら食事にありつけるのかなあ、と
思っていたのですが、乃絵さまが案内したくださった雑貨屋さんはいずれも素敵な
お店ばかり。
思えばもう長らく、私は雑貨屋さんめぐりの楽しさを忘れていました。昔は時間が
経つのも忘れて、雑貨屋さんを見て歩くのが好きだったのに。
案内していただいたお店には、私の部屋には絶対に似合いそうにない高価な品々
も少なくありませんでしたが、ハイソな雰囲気に圧されて「どうせ買えないし・・・」と
最初から目を背けてしまうのはもったいないですね。買える買えないはともかく、
日頃からこうしたモノに目を向けてセンスを磨いていくことが大切だと、乃絵さまに
教えられたような気がしました。

そのあとは地下鉄に乗って、麻布十番へ。
まずは、地下駅からほど近い「CAFE LIFE CAFE(カフェ・ライフ)」という喫茶店で
ランチタイム。
乃絵さまオススメのこのお店、1階は割とありがちな雰囲気ですが、2階は個性的
なテーブルやソファを寄せ集めているのが印象的。配置の仕方が面白く、建物の
中心を向いて座ることになるため、何となく開放的な気分に。他のお客さんに背を
向けないと落ち着かない人は、かえって落ち着かなくなるのかもしれませんが。
私はカレーを、他の3人は白身魚やチキンのサンドを注文。カレーもおいしかった
のですが、フランスパンを使ったサンドもとってもおいしそうでした(^^)

○CAFE LIFE CAFE (東京都港区麻布十番3−7−3)
TEL 03−5419−3388
営業時間 12:00〜2:00
定休日 無休

おなかいっぱいになってカフェ・ライフを出た私たちは仙台坂を上り、有栖川宮記念
公園の緑の中を抜けて広尾の街へ。
有栖川記念公園はかなり広いようですが、どこを歩いても人だらけ。人が多いのは
この公園が都民の憩いの場として愛されている証拠でしょう。公園そのものよりも、
公園でくつろいでいる人々の姿に、何となく心を動かされました。人はやっぱり、緑
がなければ生きてはいけないのでしょう。都会に暮らしながらも、緑と親しむことを
忘れずにいる人たちを見ていてうれしくなったのです。

広尾の街でいちばん最初に入ったのは、ナショナル麻布スーパーマーケット。
外国人が多い街なので、並んでいる品物も国際色豊か。サイズもビッグ、お値段も
ビッグ。面白いモノがいろいろあったので、またいつか立ち寄ってみたいものです。
そして、古いモノと新しいモノ、洋の東西がぎゅっと凝縮された広尾の商店街を練り
歩くことに。
東京の華やかな都会や趣きあふれる下町にはこれまで何度も足を運んだことが
ありますが、広尾の街並はそのどちらとも違っていました。
いろんなものが渾然一体となって、安易にレッテルを貼ることのできない、豊かな
文化が息づいている街。そう、街の呼吸を感じるんです。

広尾の街を歩いていて、乃絵さまやマルシャンさまは豊かな暮らしをしているなあ、
とつくづく感心。
ここでいう「豊かな暮らし」というのは、お金を潤沢につかえる生活、という意味では
ありません。お金のあるなしより、本当は好奇心のほうが大切。その好奇心を贅沢
につかえる乃絵さまたちが何となくうらやましくなってしまったのです。
雑貨屋さんを冷やかしながらセンスを磨き、お気に入りのカフェでひと休みして、
生活の息吹が伝わってくる街を散歩する・・・なんて贅沢なんでしょう。
もっとも、東京に暮らしている乃絵さまたちと北海道の田舎に住んでいる私とでは、
条件があまりにも違いますが、好奇心さえあれば、ありふれた日常もまだまだ豊か
なものになるに違いありません。

さて、私たちは日本茶カフェ「蒼庵」でおいしいお茶をいただくことに。内装、照明、
茶器・・・何をとっても洗練されていて、それでいて全く嫌味のない落ち着くお店。
あからさまに「和」を強調していないところも好感が持てます。
乃絵さまは、以前からこのお店が気になって仕方がなかったとか。
カフェ好きの彼女が目をつけていただけあって、本当に素晴らしいお店でした。
ゆっくりとたゆたうような音楽に耳を傾けながら、でも明け放した玄関からは、狭い
道路の向かいにいる靴屋さんのおじさんが、珍妙な体操をしているのが見えて・・・
肩の力が抜けるというか何というか・・・いいでしょう?
お茶はテイクアウトできるそうですが、いっそお店をまるごと北海道へお持ち帰り
したいくらい、すっかり気に入ってしまいました(^^)

蒼庵 (東京都渋谷区広尾5−17−11)
TEL 03−5789−3290
営業時間 12:00〜20:00(ラストオーダー10:30)
定休日 月曜日(祝日除く)


蒼庵を出たあとは、時間が迫っていたので、一路羽田空港へ向かいました。
驚いたことに、乃絵さまが「空港を観てみたい」というので、全員ついてくることに。
羽田空港の案内ならお任せあれ、と言いたいところですが、空港についたところで
残念ながら時間切れ。
見送ってくれた3人に再開を約束(?)して、私は搭乗ゲートへ。
強行軍だったのは否めませんが、おかげさまで本当に充実した1日でした。
気がつけば、今までよりもちょっぴり、東京が好きになっていました(^^)