こちらのコーナーでは私のお気に入りの映画を紹介しています。 今のところ掲載しているのは比較的新しい作品ばかりですが、 新旧織り交ぜて少しずつラインナップを増やしていく予定です。 オススメの映画があれば、ぜひ教えてくださいね。 このページは1048×764ピクセル以上でご覧ください。 |
グリーン・デスティニー 監督 アン・リー 出演 チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー、チャン・チェンetc. 外国映画賞など、アカデミー賞で4部門を受賞した傑作。 基本的には中国の武侠と呼ばれる武術家を描いたカンフーアクションなんですけど、どちらかというと恋愛映画と いったほうがふさわしいかも。 全編美しい映像が目白押し。どのシーンを切り取っても絵画的、といっても過言ではありません。何しろ、カンフー シーンでさえ美しいのですから。ミシェル・ヨーとチャン・ツィイーの女性2人が戦うさまは、まるでダンスを観ている かのよう。彼女たちの美しい衣装の数々も、目を見張るばかりの素晴らしさです。 俳優を吊るして人力で引っ張るワイヤーワークは、いかにもウソっぽくて個人的にはあまり好きではありませんが、 これはおとぎ話。剣士たちがいくら体を鍛えたところで、空を飛べるわけがないんですし。武術の達人をこの映画 ではウーダンと呼んでいますが、あまりに超人的でジェダイの騎士みたいなんですよ。 チョウ・ユンファはカンフーは苦手だったそうですが、特訓したせいかなかなかサマになっていますし、ミシェル・ヨー とチャン・ツィイーは凛として美しく、そしてカッコいい! 『初恋のきた道』ではひたすら一途な少女を演じたチャン・ツィイーが、気の強さと脆さが隣り合わせの微妙な少女 を好演。今後の活躍が楽しみです。 カンフー映画が好きな方はもちろん、アクション映画を敬遠される方にもぜひぜひ観ていただきたい映画です。 シュレック 監督 アンドリュー・アダムソン 声の出演 マイク・マイヤーズ、キャメロン・ディアス、エディ・マーフィ、ジョン・リスゴーetc. ドリームワークスのCGアニメで、アメリカでは2001年最大のヒット作。 舞台は典型的なおとぎの世界。見かけは醜いけれど心優しいオーガのシュレックが、ひょんなことからプリンセス を救う旅に出るのですが・・・まあ、ストーリーは単純明快ですが観てのお楽しみ。 実写では難しいCGアニメならではの表現がふんだんに使われていて、とにかくサービス精神が旺盛。これも観て のお楽しみ。プリンセス・フィオナや悪役のファークアード卿の表情がリアルなのは当然として、いかにもウソっぽい ウソまでリアルに表現にして見せてくれます。おとぎの世界を舞台に選んだものも、CGアニメの醍醐味を思う存分 味わうためには正解だったと言えるでしょう。 全編ユーモアたっぷりですが、それでいてジーンとさせるような場面も忘れてはいません。この物語のテーマは、 「人は見かけによらない」。実は初めてこの映画の予告編を観たとき、主人公がこんな不細工なヤツじゃなければ いいのになあ・・・と思っていたのですが、むしろ、それは作り手の思惑にまんまと引っ掛かったようなもの。本編を 観ていると、シュレックが好きになっちゃうことうけあいです。この映画はちょっとひねくれた『美女と野獣』の物語と も言えるでしょう。誰かさんの呪いが解けるシーンには思わずホロリときちゃいました。結果はともかくとして(^^) 製作はジェフリー・カッツェンバーグ。実は『美女と野獣』や『アラジン』、『ライオン・キング』のヒットなど、ディズニー 第2の黄金時代を築いた立役者。最近のディズニーアニメに寂しさを感じるのは、彼が去ったこととは無関係なの でしょうか。 キャメロン・ディアスがプリンセス・フィオナを演じるなど、声の出演もなかなか豪華。それぞれピタリとハマっていて 違和感は全然感じません。日本語吹き替え版のほうはシュレック=浜田雅功、フィオナ=藤原紀香、ファークアード 卿=伊武雅刀、ドンキー=山寺宏一。山ちゃんはプロの声優ですからまあ安心して聴けるでしょうけど、浜ちゃん のシュレックはどうでしょうかねえ・・・。 何はともあれ、この映画はオススメです(^^) 初恋のきた道 監督 チャン・イーモウ 出演 チャン・ツィイーetc. 最近観た映画の中ではいちばんのお気に入り。 『グリーン・デスティニー』で世界的に注目されたチャン・ツィイー(章子怡)のデビュー作。 監督は『紅いコーリャン』や『あの子を探して』で知られるチャン・イーモウ。『初恋のきた道』ではベルリン国際映画 祭で銀熊賞を受賞しています。 舞台は中国のとある寒村。都会からやってきた若きルオ先生に、村娘ディは一目惚れしてしまいますが・・・。 とにかくディを演じるツィイーの表情や仕草のかわいいことといったらありません。 先に『グリーン・デスティニー』や『ラッシュアワー2』での派手なアクションを観ていただけに、どこまでも一途で健気 な少女を演じていることに違和感を感じましたが・・・(^^) 秋から冬にかけての色鮮やかな村の風景もため息が出るほどの美しさ。黄金色の麦畑、白樺の木立、そして白い 雪原。何気なく眺めていても飽きることがありません。どこかで見たような錯覚を覚えるのは、どことなく北海道の 自然をほうふつとさせる光景だからでしょうか。 いちばん印象に残っているのは、ディが白樺の木立に隠れながら、子供たちと連れ立って歩く先生の姿をそっと 見送るシーン。それはもう、何とも叙情的な映像なのです。 難をいえば、ルオ先生を演じる俳優さん。もう少しカッコいい、もしくは誠実そうな俳優さんを使ってほしかったなあ。 でも、この映画は傑作です。シンプルなようで、とても深みのある作品といえましょう。 公式サイトでは、映画に登場した素朴な料理のレシピも載っています。腕におぼえのある方は挑戦してみては? |