Noelの京都日記





2000年のゴールデンウィーク、私は京都へ食べ歩きの旅に出かけました。
3泊4日、食べて食べて食べて・・・ホントに食べまくりました(^^ゞ
ここでは旅の模様をざっとご紹介いたしましょう。


☆4月29日(土)

女満別空港12時25分発の飛行機で関西国際空港(関空)へ。
この日のオホーツクは季節外れの猛吹雪(>_<)
ひょっとしたら欠航かも・・・と不安でしたが、定刻どおりに無事出発。
でも、決定したのはほんの30分前。それまでは本当にドキドキしました。
関空に到着してお次は特急はるか。
京都駅に到着したのは16時半頃でした。

改札口前で3泊4日の間お世話になる友人夫婦と合流して、まず駅ビル
をぶらつくことに。
3年前に京都へ行ったときはまだ未完成だったので、完成した駅ビルの
大きさにはびっくり。
女満別空港でアイスクリームをひとつ食べた他は朝から何も食べてない
ことに気づいて、大空広場近くの喫茶店で腹ごしらえ。
それから近鉄でお買い物。無印良品の豊富な品揃えにもびっくり。
都会はいいなあ・・・。

そのあと友人宅へ。
荷物を置いて、「楽(らく)」というおばんざいのお店に歩いて出かけました。
地下鉄鞍馬口駅から徒歩1〜2分のお店。串ものがメインなんだそうです
が、私のお気に入りはお豆腐とだし巻き。繊細でおいしかった♪

友人宅へ戻ったあと、帰ってくる途中セブンイレブンで買った祇園辻利の
抹茶アイスを食べたのですが、ほとんど何も食べてなかったところへ次
から次へと食べたのが良くなかったのか、おなかをこわしてダウン。
おまけに何だか寒かったし・・・(>_<)
4月の京都は、夜になるとそれなりに冷え込むようです。
屋外の寒さはへっちゃらですが、屋内まで寒いのには参っちゃいました。
北海道の家って暖かいんだなあ・・・と再認識。


☆4月30日(日)

ここからが本番。まずは大原の三千院へ。団体客がどっと押し寄せる前
に攻略しようと朝早くから出かけたので、美しい庭園をのんびりと見学。
風に吹かれて桜の花が散るさまが、とってもきれいでした(^^)

さて、この日はいろんなところへ出かけたので、箇条書きにしましょう。
今回の旅の目的は、何といっても食べ歩き。昨日の腹痛もどこ吹く風と
ばかりに、三千院近くのおみやげ屋さんで買ったみたらし団子に始まり、
行く先々でひたすら食べまくっていました(^^;

○大原・三千院 
さすが京都の奥座敷。庭園のしだれ桜はちょうどいい頃合でした。

○大原・寂光院
三千院と比較するとずいぶん物足りないけれど、付近ののどかな風景は
何だかとてもいい感じ。ああ、日本だなあ・・・って感じで(^^)
ところがそれからわずか1週間後、本堂は不審火によって焼失。
平家ゆかりのお寺ですが、まさにものの哀れという言葉がぴったりです。

○土井志ば漬本舗 
大原といえばしば漬。しば漬といえば土井志ば漬本舗(?)。大原から
市街地へ向かう367号線沿いのお店。
ここでは実家へのおみやげとして漬物をいろいろ買いましたが、個人的
には「しそソフトクリーム」がお気に入り♪

○上賀茂神社
京都で最も古い神社のひとつ。なんと、社殿は7世紀に造営されたとか。
建造物も立派ですが、円錐状に砂を高く盛った「立て砂」が印象的。

神馬堂
神社のすぐそばにある、上賀茂名物「やき餅」のお店。お昼過ぎに買い
に行ったのですが、直後に売り切れてしまったのにはびっくり。本当に
人気があるんですねえ。
やき餅は1個120円。中にあんこが入った素朴なお餅で、焼きたては
シンプルながらなかなかのお味でした。
私が店頭で並んでいる間に、友人はすぐ近くにある今井食堂という定食
屋さんでサバ煮を購入。これもなかなかおいしかった(^^)

○カポディモンテ
北山通付近にあるおしゃれなパスタ屋さんで、カルボナーラがオススメ。
でも、札幌のGanba亭のカルボナーラのほうがおいしいかも(^^ゞ

○ポアン・プール・ポアン
北山通沿いにあるケーキ屋さん。最近できたばかり、とのこと。
独創的なケーキがいろいろありましたが、フルーツたっぷりのケーキが
狙い目かも。私が食べた紅茶のムースはあっさりし過ぎてちょっと残念。

○晴明神社
ご存知、安倍晴明を祀った神社で、西暦1000年に創建されたとか。
作家をめざしている札幌の友人に「絵馬をおみやげに持って帰ろうか」
と電話をかけて訊いたところ、それとは別に願いごとを絵馬に書き、神社
に奉納してくれ、とのことなので「売れる作家になりたい」と代筆した絵馬
を奉納することに。でも、代筆って効果あるんでしょうかねえ・・・?
よく見てみると、京極夏彦の絵馬が。彼の絵馬はひときわ大きくて、名前
のほかにはたったひとこと「陰陽」の文字が。さすが京極夏彦。
この神社は西陣織会館のすぐ近く。
ひっそりと建ってるのでちょっとわかりづらいかも。

○菓欒(KARAN)
北区大宮中ノ社町1ヴィレッジ西賀茂1F。
ちっとも目立たない小さなケーキ屋さんで、観光客が訪れるようなお店では
ないのですが、ここの「西賀茂チーズ」という一口サイズのチーズケーキが
オススメ。1個80円でした。
他にも一口サイズのチョコケーキがあり、こちらのほうは1個100円。
店構えは地味ながら何となく温かみがあっていい雰囲気。好きだなあ(^^)

この他にも「出町ふたば」というお店の豆餅やら「すずや」のたこ焼きやらを
食べたあと友人宅で夕食。ハモやごま豆腐など京都ならではの料理を堪能
しましたが、さすがにおなかいっぱいになっちゃいました(^^ゞ


☆5月1日(月)

天気がよかったので、朝早くから行動開始。車で移動していたのですが、
この日はメーデーだったので、渋滞に悩まされました。

○龍安寺
明石散人の『龍安寺石庭の謎』(講談社文庫)という本を読んで石庭をぜひ
見てみたいと思っていたので、今回訪ねてみました。
実は、修学旅行のときに見ているはずなんですが・・・。
徳川光圀の寄進といわれる「吾唯足知」(われただたるをしる)という言葉
を記した銭形の「つくばい」も有名ですよね。
庭園の桜はもう散った後でしたが、緑の苔の上に積もった桃色の花びら
がとってもきれいでした。思わず、「さけ茶漬けみたい」と口走って友人に
笑われてしまいましたが・・・(^^;

○嵐山・渡月橋
ここも修学旅行で行ったことがあり、今回は車で通過しただけ。
嵐山ってあんまり興味がないんですよ・・・いかにも観光地っぽくて。

○化野(あだしの)念仏寺
化野の「あだし」は「儚い、空しい」という意味。もともとは風葬の地だった
とか。変わったところを見たい、ということで訪ねてみたのですが、午前中
だというのに怖いのなんの。長い年月を経て風化した八千体もの石仏や
石塔に囲まれると、えもいわれぬ不安感がこみ上げてきて、こりゃヤバイ
ところに来ちゃったなあ・・・と後悔することしきり。
もし行ったことがないのなら、これからも行かないほうがいいかも。

鶴屋吉信
生菓子の老舗。
今回の食べ歩きでいちばん期待していたのが、京都ならではの生菓子。
北海道では食べることができないだけに、ぜひ食べてみたかったのです。
というわけで、2階の「菓遊茶屋」ではカウンターに座り、職人が目の前で
こしらえてくれた生菓子と抹茶を堪能(セットで800円)。5月ということで、
私の生菓子はモモの形で白あん入りの「春の花」、友人のはつぶあんが
入った「藤の波」。見た目も味も上品そのもので大感激。
所在地は上京区今出川通堀川西入ル。今出川通沿いにあるのでわかり
やすいでしょう。菓遊茶屋は水曜定休。
店頭で売ってる「柚餅」は日保ちするので、実家へのおみやげにしました。

○松葉
南座の下にあるそば屋さん。本店はあいにくお休みだったので、四条通
を渡ってちょっと入ったところにある支店へ。
にしんそばを発案したお店として有名ですが、実はあんまり食べたことが
ないんですよ、にしんそば。にしんといえば北海道なのに、どういうわけか
北海道ではあまりにしんそばを見かけませんし・・・。
元祖にしんそば(1100円)のお味は・・・にしんはおいしかったのですが、
そばにはがっかり。
でも、薄味っぽくて実は薄くないダシにはちょっとびっくりしました。

○壱銭洋食
四条通から縄手通に曲がったところにあるお店。何となく猥雑な店構えで、
ちょっと赤くなっちゃうようなインテリアがちらほら。
でも、名物(?)のお好み焼き(600円)はなかなかのお味。
手頃な量なので女性にもオススメです。

○祇園辻利
宇治茶のお店といえばここ。実家へのお土産に新茶を買いました。

○舞扇堂
四条通沿いにある扇子の専門店。暑さには滅法弱い私にとって、扇子は
夏の必需品。お気に入りが壊れてしまったため、以前から京都へ行って
扇子を買うぞ、と心に決めていたので、ようやく念願の扇子を購入。
かなり値の張るものを手に入れご満悦だったのですが、使うのが何だか
もったいなくて、もうひとつほしいな・・・と思う今日この頃(^^;

○三十三間堂
何度も行ったことがあるものの、修学旅行以来長らく行かなかったので、
久々に見学してみました。子供の頃仏像マニアだった私にはたまらない
観光スポット。見学しながら、友人に嬉々として解説していました。
友人が「うしろのほうの観音さまはあんまり見えへんね」と言ったのが
きっかけで、居並ぶ千手観音像を生徒に見たてて「居眠りしたり、貧血
を起こして保健室に運ばれる人もいるかもね」などという他愛ない話に
花が咲き、補修中の観音像の写真を見つけて「あっ、やっぱり保健室に
運ばれてたんだ」。・・・不謹慎ですよねえ(^^ゞ

○東福寺
京都五山のひとつ。紅葉の名所として有名。
初めて訪ねたのですが、境内のとてつもない広さと建造物の大きさ、そして
自然の美しさに圧倒されました。

○紫式部の墓
かの有名な紫式部のお墓は、堀川通沿いにある島津製作所の敷地の
わきにひっそりと建っていました。友人は近くに住んでいながら気づかず
にいたとか。

このあと、先斗町通のとあるお店で夕食。初めて鴨川を見下ろす「床」を
体験。でも、お店の名前を覚えてないんですよ・・・確か、先斗町通に
入ってすぐの居酒屋だったと思うのですが・・・。このお店ではアユと生麩
を食べました。生麩を食べるのは初めて。
どうして今まで生麩を知らずにいたんだろう・・・と思いました。

○六曜社珈琲店
昭和25年創業の自家焙煎コーヒーの老舗・・・だそうですが、個人的には
味が薄すぎてがっかり。
というわけで、おいしいコーヒーを求めて別のお店を探すことに。

○カフェ・アンデパンダン
寺町通から三条通に曲がってまもなくのところにある1928ビル地下1階
のお店。ここははっきり言ってハズレ。
友人夫婦曰く「まるで学食」。雰囲気もメニューもチープそのもの。
ビルそのものはレトロな雰囲気なので期待したのですが・・・残念(>_<)
すぐ近くのB.C.Pのカフェ・パリとかいう喫茶店は、おしゃれでいい感じ。
そっちに入ればよかった・・・(^^;

○スターバックス・コーヒー(烏丸三条店)
夕食のあと、立て続けにコーヒーを飲んでいたのでもうおなかいっぱい
だったのですが、最後に立ち寄ったのがここ。

このあと、友人宅へ戻ってお風呂に入ったのですが、小腹がすいたので、
最後にラーメンを食べにでかけました。場所もお店の名前も忘れましたが、
かなり人気があるらしく、真夜中だというのにお客さんがいっぱいでした。


☆5月2日(火)

この日はただ帰るだけ。来たときのように特急はるかに乗ったのですが、
平日でしかも通勤時だったせいか、特急のくせにずいぶん遅くてヒヤヒヤ。
空港に到着したのは出発予定時刻の20分前でした(^^;
9時45分発の飛行機に乗って女満別へ。
正午近くに女満別空港に到着して外へ出ると、3日前の吹雪が信じられない
くらいの快晴。駐車場に設置されている温度計を見ると、気温は13℃。
3日前の正午はたったの0.2℃だったのに・・・。
車が埋もれるほど積もっていた雪も跡形もなく消え去って、春真っ盛り。
こうして、私の京都旅行は幕を閉じたのでした。