Noelのドライブ日記
道央編





2001年10月7日(日)、札幌に里帰りしていた私は、午後から母とマシュウと一緒
に支笏湖方面へドライブに出かけました。
ぜひ「北の道ナビ」の道路地図を参照しながらお読みください。

まずは国道453号線を南下して札幌から脱出。
山々の紅葉はまだ完璧ではなかったようですし、上空は厚い雲に覆われ陽射しを
遮っていたため鮮やかな木々も幾分くすんで見えましたが、それでも見応え充分
でした。

最初に訪れたのは、周囲5kmの小さな湖・オコタンペ湖。
尖った奇岩をてっぺんに頂く恵庭岳の麓にひっそりと佇むこの湖は、オンネトーに
似て、天候によって湖面の色が変化するんだとか。私が訪れたときは曇天だった
せいか感銘を覚えるほどではありませんでしたが、コバルトブルーの湖水が湖畔の
原生林の間から見え隠れしていました。


オコタンペ湖支笏湖支笏湖畔にて


オコタンペ湖を離れた私たちは、支笏湖を臨む高台の駐車場でランチタイム。
といっても、コンビニで買ったお弁当ですが・・・(^^;
支笏湖は国内2位の水深を誇る大きな湖。駐車場からはせっかく湖を眺望できる
というのに、薄暗いので感動はイマイチでした。
腹ごしらえをして、次は支笏湖畔のポロピナイ(幌美内と書いて「ほろびない」とも
いうそうな)へ。ここには立派な売店があり、ウォータースポーツの拠点にもなって
いてたいへん賑やか。そこらじゅうに人がいてのんびり過ごすには不向きですが、
私はマシュウとしばし砂浜でお散歩。マシュウは水遊びが好きなので、大はしゃぎ
でした(^^)

次の目的地は、大滝村の道の駅「フォーレスト276大滝」。
風不死岳(ふっぷしだけ)や山頂の平らな活火山・樽前山を遠くに臨みながら支笏
湖畔をぐるりと回り、国道276号線をひた走り美笛峠へ。
途中、雲間から湖へと射す光の筋が美しくてじーんときちゃいました(^^)
美笛峠からははるか遠くに支笏湖を臨むことができ、紅葉に包まれた周辺の山々
が何とも素晴らしい光景でした。道東に比べるとまだまだ気温が高いせいか、紅葉
もまだ始まったばかりで、大自然が黄色と茶色と緑の迷彩服を着ているという感じ
がしないでもなかったのですが(^^;

美笛峠を越えれば目的地はもうすぐそこ。
フォーレスト276は、私が今までに行った道の駅の中でもいちばんのお気に入り。
ここの目玉は何と言っても通称「1億円トイレ」。トイレの入口に自動演奏のピアノ
がしつらえてあり、贅沢なひととき(?)を過ごすことができるんです。
もっとも、この日はうんざりするほど長い行列ができていて、のんびりと音楽鑑賞を
する気にはなれませんでしたが。
フォーレスト276のもうひとつの目玉は、バラエティに富んだお土産の数々。
大滝村はキノコの名産地だけにキノコを使ったお漬け物や佃煮、キノコとは無関係
なチーズやソーセージなど、とにかく種類が豊富。
ほとんどの食品が試食可能なので、あれこれつまみ食いするだけでも楽めること
請け合い(^^)
私はここでチョコレート味のチーズとまいたけをふんだんに使った三升漬けを購入。
その他、メロンのお漬け物やハチミツ味のリンゴ酢、明太子味のチーズなどを味見。
もちろん試食ばかりじゃおなかいっぱいになりませんし、度が過ぎるとお店の迷惑
になっちゃいます。そんなときは、地鶏の炭焼き(300円)やキノコ汁(100円)が
オススメ。
私はここでカルビを巻いたソーセージと一口サイズのあげじゃが、地鶏の軟骨入り
のフランクフルト、そして地鶏の炭焼きをいただきました。
夕飯のおかずに買ったジャガバタコロッケもたいへん美味。ほくほくしたじゃがいも
がさっくりした衣に包まれていて、大満足でした♪
マシュウくんは車の中でお留守番だったので退屈そうでしたが、フォーレスト276は
人間にはオススメの観光スポットです(^^)

道の駅を出たあとは国道276号線をひたすら北上し、蝦夷富士の異名を持つ羊蹄
山の麓に位置する京極町のふきだし公園へ。
夕焼けの空に向かってそびえ立つ羊蹄山の威容には心を打たれました。こんな
絶景のお膝元でのんびり暮らせたらいいのに・・・。
下の写真は京極町の手前の喜茂別町で撮ったもの。京極町に入ると、羊蹄山は
本当にすぐ目の前。とっぷりと日が暮れてしまい、写真を撮ることができなかった
のが残念です。


羊蹄山


京極町といえば、ふきだし公園の羊蹄山のふきだし湧水。
日本の名水百選にも選ばれるトップクラスの名水で、 羊蹄山に降った雨や雪が山
肌にじっくりと沁み込んで地下水になり、数十年の年月を経てここから湧き出てくる
のです。その量は、なんと1日に8万トン!
ミネラルたっぷりの水はとっても冷たくて、どんなに暑い時でも水温は6.5℃だとか。
ここの水は無料で汲んでいくことができますが、何も用意していなかったので売店
で3リットルのポリ容器を2つ買って満タンに詰め込んできました。
コーヒーをいれるなら、京極の水がいちばん。実は、今これを書きながら飲んでいる
イタリアンローストも、京極で汲んできた水を使ってたりして(^^)

帰り道は喜茂別町まで戻り、国道230号線を北上して中山峠を越え、札幌市内へ
・・・と考えていたのですが、喜茂別町の市街地あたりからとてつもなく長い渋滞に
なっていたので、急きょもと来た道を引き返すことに。
支笏湖まで戻ったものの、ここでもまた長い渋滞に巻き込まれる羽目に。
そこで支笏湖から道道16号線を辿って千歳をめざし、そこから国道36号線に入り、
さらに道道46号線を抜けて国道274号線の長い直線を走り、ようやく札幌市内へ。
走行距離は約270km。午後からぶらりと出かけたにしては思わぬ長旅になって
しまいましたが、なかなか充実したドライブでした(^^)